近年スマホやパソコンが普及したことにより、文字を書く頻度は大きく減少しています。実際、「履歴書や職務経歴書をパソコンで作成しても良い」という企業も増えており、昔と比較して文字のキレイさを意識することも少なくなっているでしょう。
しかし、いざ文字を書いてみると「汚くて見せられない…」「他の人は字がキレイで羨ましい…」と感じることも多いです。市販テキストを購入して練習する方もいますが、思った以上に成果を感じられないこともあります。そこでおすすめなのが、『ボールペン字通信講座』を受講することです。
この記事を読めば、ボールペン字講座を受講するメリットから市販テキストとの違い、字が上手くなることで得られる資格などについて知ることができます。おすすめのボールペン字通信講座も紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ボールペン字講座とは?
ボールペン字講座とは、日常的に使用するボールペンを使って「文字を美しく書くためのコツ・技術を学ぶ講座」です。ペン字講座とも呼ばれており、ひらがな・カタカナ・漢字までバランス良く学ぶことができます。普段気にしないような正しい筆順なども改めて学ぶことができるでしょう。
学習内容は各企業、各講座で異なりますが、まずは基本的な線の引き方や文字の形を整えることから始めます。文字単体のバランスが取れれば、文章全体の配置やより美しい書き方へと進んでいきます。講師による添削指導を提供している場合、自分のクセを的確に把握することも可能です。
ボールペン字講座を受講するメリット
簡単にボールペン字講座の概要が分かったところで、受講するメリットについて見ていきましょう。
- 文字のバランスなどが整えられてキレイに見える
- 冠婚葬祭や年賀状、お礼状に役立つ
- 字を書くことへの自信が持てるようになる
- 学習の成果を資格という形で残せる
ボールペン講座を受ける分かりやすいメリットは、やはり「文字がキレイになる」です。文字全体のバランスが良くなるだけでなく、止めやハネを意識できるようになります。受講前の文字と比較してみることでどのくらい上手くなったか分かりますし、自分の字に自信を持てるようになるでしょう。
文字の美しさが向上することで、手紙や書類、年賀状など他人に見せる際の印象も良くなります。手書きの履歴書・職務経歴書しか受け付けていない企業に対しても、好印象を与えられる可能性が高いです。字がキレイというのは、ビジネス面においても「丁寧で信頼できる人」と評価されやすいです。
さらに、「硬筆書写技能検定」や「日本書道協会 技能認定制度」といった資格の取得を目指すことができます。自分の頑張りやスキルを資格として残せるのはもちろんのこと、履歴書にもアピールポイントとして記載できるようになるのも強みです。
ボールペン字講座おすすめランキング6選
ここからは、おすすめのボールペン字講座をランキング形式で紹介していきます。
ユーキャン

| 受講料 | 24,000円 |
|---|---|
| 難易度 | 初心者向け |
| 受講期間目安 | 4ヶ月 ※指導サポート期間は8ヶ月 |
| 添削回数 | 6回 |
| 質問回数 | 1日3回まで |
| 実績 | 受講生総数230万人以上 |
| 目指せる資格 | 硬筆書写技能検定3級 |
- 受講生総数230万人を突破した実績あり
- 受講期間目安は4ヵ月だがサポート期間は8ヵ月と長い
- 添削指導6回+1日3回までの質問でサポートも充実
- 硬筆書写技能検定3級を狙えるカリキュラム
- 講座を申し込むことでプレゼントも貰える
ユーキャンは、これまでに230万人以上の受講生が使ってきた実績のある通信講座です。基本から段階的に学べる学習設計で、ひらがな・カタカナだけでなく漢字までキレイに書けるようになります。いきなり難しい内容ではなく、優しいなぞり書きレッスンなのも嬉しいポイントです。
講座では、日常生活でよく用いられる文字や表現を中心に練習していきます。名前や住所といった書く頻度が多い内容も学べますので、学んだことをすぐに活かすことも可能です。封筒・のし袋の書き方など、社会人として必要なスキルも向上させることができますよ。
ユーキャンの強みと言えば、豊富な添削指導の存在です。添削指導は6回分用意されており、自分の文字に対して具体的なアドバイスをもらえます。自分では気付かなかった弱点や癖も意識できるため、上達のスピードが早まるだけでなく、モチベーション維持にもつながるでしょう。
字がキレイに書けるだけでなく、ユーキャンでは「硬筆書写技能検定3級」を狙うこともできます。合格するために必要な情報が詰まった合格ガイドブックとメインテキストが送られてきますので、それを中心に練習するのもおすすめです。最初は資格目的でなかった方も、美文字の証明として受験するのも良いでしょう。
今ユーキャンを始めると、筆記具3本セットをプレゼントしてもらえます。とくに条件もなく、講座に申し込みするだけで誰でも受け取れるのは嬉しいポイントです。プレゼント内容はLAUDA(ローダ)の万年筆・ボールペン・シャープペンですので、どのペンでも自分の成長を感じられるでしょう。
資格のキャリカレ

| 受講料 | Aコース(学習サポート期間800日):61,800円→19,800円(割引特価) Bコース(学習サポート期間700日):51,800円 Cコース(学習サポート期間600日):41,800円 |
|---|---|
| 難易度 | 初学者向け |
| 受講期間目安 | 約4ヵ月 |
| 添削回数 | あり(回数は不明) |
| 質問回数 | ・回数無制限(最長800日間) |
| 実績 | 公表なし |
| 目指せる資格 | ・ペン字検定3級 |
- 青山浩之先生による「青山メソッド」で学ぶことができる
- サポート期間によって受講料が変わるシステム
- おすすめは割引特価に対応しているBコース
- 質問回数はサポート期間内であれば無制限
本講座では、書写書道教育の第一人者である青山浩之先生による青山メソッドを学ぶことができます。ペンの動きが良くなる「手首固定法」、線と線のすき間バランスを揃える「すき間均等法」、配列をまっすぐに整えて読みやすくする「中心線串刺し法」の3つから構成されているため、効率的にレベルアップ可能です。
添削指導は、青山先生が認定している経験豊富なプロ講師です。自分では気付けない悪癖や、さらにスキルを伸ばせるコツなどを伝授してくれます。その他のサポート制度も充実しており、期間内であれば回数無制限で質問することも可能です。
受講料は学習サポート期間によって異なり、期間が600日で最も短いCコースが41,800円です。今なら19,800円の割引価格で受講できます。非常にお得ですので、これを機に検討してみましょう。キャリカレでは、資料請求することでプレゼントが貰える特別キャンペーンを実施中です。期間は6月4日までとなっていますが、「自分の強みが分かる資格診断シート」が確実に貰えます。
がくぶん

| 受講料 | スタンダードコース:39,800円→33,800円(特別価格) サポートアップコース:44,800円→38,800円(特別価格) オンラインコース:26,800円 |
|---|---|
| 難易度 | 初学者~中上級者向け |
| 受講期間目安 | 12ヵ月 |
| 添削回数 | 12回 |
| 質問回数 | あり(回数不明) |
| 実績 | ・通信教育100年の実績 ・70%の人が「日ペンの字」に高評価 |
| 目指せる資格 | ・硬筆書写検定3級 ・硬筆書道教師 ・教室書道師範 |
- ペン字教育に関して90年以上の指導実績がある
- 書き始めて6日間で効果を実感できる
- 左利き用、右利き用で申し込むことができる
- 「硬筆書道教師」や「教室書道師範」など珍しい資格に挑戦できる
- キャンペーン価格で購入できるチャンスがある
がくぶんは、通信教育サービスとして100年の実績を持っています。ペン字教育に関しては1932年から参入しており、90年以上をかけて100万人以上の生徒への指導実績がある講座です。全国にある教室での指導経験を通信講座でも活かし、尚且つ生徒の意見を取り入れることで上達率の高い講義を提供しています。
テキストを含めた教材には、学習効果を向上させる工夫が多く詰め込まれています。とくに「お手本の字のバランスが一目で分かる」ようになっていますので、書かずとも見るだけで上達が早まるのです。そのため、本講座では習い始めて6日間でひらがなの上達具合を実感できるカリキュラムになっています。
添削回数は12回と豊富で、自分の弱点や癖を分かりやすく矯正してくれます。もし課題以外にも気になる質問があれば、教材に付属されている専用の質問用紙を使用しましょう。必要事項を記入して郵送するでも良いですし、外出中であればeメールで質問文を送ることもできますよ。
がくぶんでは、「硬筆書写技能検定3級合格ガイド」がセットで付いてきます。さらに、日ペンが認定している「硬筆書道教師」「教室書道師範」の取得も目指せます。今ならキャンペーン価格で購入できますので、ぜひ検討してみてください。
ヒューマンアカデミー

| 受講料 | 36,300円 |
|---|---|
| 難易度 | 初学者~中上級者向け |
| 受講期間目安 | 6ヶ月 |
| 添削回数 | 12回 |
| 質問回数 | 要確認 |
| 実績 | 公表なし |
| 目指せる資格 | ・ペン字検定3級 |
- 1日15分なのでくじけずに続けられる
- DVDの映像を観ながら文字を書くリズムを覚えられる
- 7名いるベテラン講師による添削指導
- 通常6ヵ月だが最大半年間受講期間を延長可能
- 21,600円のライトテーブルを10,800円で購入できる
ヒューマンアカデミーの新・実用ボールペン字講座では、DVDの映像を観ながら学習を進めていけるのが強みです。通常再生の他にスロー再生もあり、1文字につき2回ずつの解説付きです。音声と映像を使った講義ですので、文字を書くリズムや字形の要点を身につけることができます。
添削を担当してくれるのは、経験豊富な7名のプロ講師です。全体のバランスから文字の大きさ、書き方のコツまで1回の添削でも学ぶ部分は多くあります。練習時間も1日15分のためちょっとしたスキマ時間を活用でき、たったの3日間で練習効果を実感できる可能性も高いです。
ボールペン字を練習する際には、「お手本のなぞり書き」を活用して意識しながら書くのが効果的です。A4サイズのライトテーブルを使えば、LEDライトが下地を照らしてお手本を浮き上がらせますので、模写では味わえない練習が行えます。効果的な学習ができる上に、このライトテーブルを受講生価格で購入できるのです。
サポート制度も充実しており、サポート期間の半年間無料延長制度やassistサポートなどがあります。もし半年後に継続したい場合は、5,000円でさらに半年間サポートしてもらえます。受講料も36,300円と相場付近ですし、時期によってはキャンペーン価格での購入も可能です。
四谷学院通信講座

| 受講料 | 29,000円 |
|---|---|
| 難易度 | 初心者向け |
| 受講期間目安 | 約3ヵ月 |
| 添削回数 | 全18回 |
| 質問回数 | なし |
| 実績 | 記載なし |
| 目指せる資格 | ・硬筆書写技能検定 |
- 1日20分の練習で上達できる55段階学習システム
- 文字の「イメージ」と書き方の「リズム」を身につけやすい
- 標準学習期間は3ヵ月だが受講サポート期間は12ヵ月
- 業界最多全18回も添削指導を受けられる
- 硬筆書写技能検定対策講座では準2級・2級が狙える
四谷学院通信講座のボールペン字講座では、55段階学習システムを採用しています。コンセプトは、「気軽に始められ、面白くてやめられなくなる」です。1つ1つ課題をクリアしていくため達成感を味わいやすく、学習初期で諦めてしまいがちな初学者でも無理なく進めていくことができます。
文字を美しく書くコツは、「イメージ」と「リズム」を意識することです。四谷学院通信講座の動画講義では、先生の手元が大きく映った画像+先生の声で進めていきます。何度でも繰り返し再生できますので、理想の書き方がどんどんとイメージしやすいです。DVDの他にもネットで視聴できます。
四谷学院通信講座では、業界最多全18回の添削指導を提供しています。文字の癖をしっかりと分析、その人だけの個別指導を行ってくれるのです。最初は指摘が多くてびっくりするかもしれませんが、それが次第に減っていくことでモチベーション維持にもつながります。
受講料は29,000円となっており、ボールペン字講座としては相場です。現在はとくにキャンペーンなどは実施していませんが、もし自分に合わないと感じた場合、8日以内であれば返品することもできます。WEBですぐに資料を閲覧できますので、まずは内容を確認してから購入するようにしましょう。
NHK学園

| 受講料 | DVDありコース:30,800円 DVDなしコース:27,500円 |
|---|---|
| 難易度 | 初心者向け |
| 受講期間目安 | 6ヵ月 |
| 添削回数 | 6回 |
| 質問回数 | なし |
| 実績 | 記載なし |
| 目指せる資格 | ・硬筆書写技能検定 ・日本書道協会 技能認定制度 |
- インプット学習とアウトプット学習のバランスが良い
- レポート課題による「紙上カルテ」でパーソナルにアドバイス
- 添削指導は全6回予定されている
- 初学者でも安心の段階的カリキュラムを採用
- DVDありとDVDなしからコースを選ぶことができる
NHK学園のボールペン字講座では、文字を書くコツを学べるテキストと、実際に手を動かして直観的に学べるワークブックを使って文字の練習を進めていきます。インプット学習とアウトプット学習を交互に繰り返すことで、効率よく上達することができるのです。
コースは、DVDありコースとDVDなしコースを選ぶことができます。DVDがあれば、先生の手元アップの動画で書き方のコツを覚えやすいです。DVDありコースの方が3,300円高くなってしまいますので、手元アップ動画がいらない方はDVDなしコースをおすすめします。
いきなり難しい文章を書かせることはせず、「ひらがな→カタカナ→漢字→文章」といったように段階的なカリキュラムを提供しています。名前や住所といった日常的に使う文字・文章から取り組みますので、すぐに練習成果を実感しやすいのも魅力の一つと言えるでしょう。
全6回のレポート提出があり、その都度講師から丁寧なアドバイスが返ってきます。弱点をしっかりと認識し、適切なアドバイスによって「やる気」スイッチも入れやすいです。それに加えて、過去に提出してきたレポートを拝見して、講師があなたの文字がどう変わったかを振り返る「おさらいコーナー」も好評です。
失敗しないボールペン字講座の選び方
ここからは、ボールペン字講座を失敗せずに選ぶコツについて解説していきます。
自分に合った教材・書風である
まずは、自分に合った教材・テキスト・書風であるか確認してみましょう。初学者だと「どれが自分に合っているのかな?」と疑問に思う方も多いため、背伸びせず文字の形など基礎からしっかりと学べるカリキュラムがおすすめです。
書風(文字の雰囲気)も、通信講座によって異なります。キレイな書風よりも、自分の好みの書風かどうかで決めることをおすすめします。各講座の公式ホームページや、資料請求で書風を確認することも可能ですよ。
続けられる課題量と受講期間
ボールペン字講座は、継続することが大事です。1日に一気に進めて数日休む…というやり方よりも、1日10分でも良いので毎日練習する方が効果を実感しやすいです。そのため、自分が無理なく続けられるカリキュラムを選ぶ必要があります。
そして、受講期間にも注目してみましょう。ボールペン字講座は他の講座と比較して学習期間が短めですが、コツコツと続けられるようなカリキュラムです。3ヵ月でギュッと学んでも良いですし、6ヵ月かけてじっくりと学ぶのも良いでしょう。
- 自分でも続けられるほどの課題量か
- 学習期間は短すぎず長すぎないか(3~6ヵ月がおすすめ)
添削回数が多い
ボールペン字講座において、とくに重要になるのが「添削指導」です。添削課題を提出し、それに対してプロが添削してくれるサポート制度となっています。この制度を上手く活用すれば、自分の弱点や文字の癖を客観的に知ることができ、なおかつ具体的なアドバイスを受け取ることができます。
ただ、ほとんどのボールペン字講座には添削指導が付属されている状態です。そのため、比較すべきポイントは「添削回数」と言えるでしょう。回数が多ければ多いほどその時の自分の弱点や癖を見抜きやすく、効率的に矯正する機会も多くなります。
仮に回数が少なくても、添削課題の内容が豊富であったり、指導実績豊富なプロによる添削など比較できるポイントはあります。追加料金(オプション)で添削指導の回数を購入できる通信講座であれば、自分のタイミングで実力を確認することも可能です。

基本的には添削回数は多い方が良いですが、人によっては少ない方が向いているケースもあります。とくに「1回1回の添削指導に本気で向き合いたい!」という方にとっては、添削回数が多いとノイズになってしまう可能性があるからです。
価格は高すぎないか
ボールペン字講座は独学よりも費用がかかりますが、それでも他の資格講座と比較して安く、30,000前後が相場となっています。そのため、まずは相場と大きくかけ離れていない価格なのか確認してみましょう。
20,000~40,000円の範囲内であれば、費用面ではとくにマイナス面はありません。もし相場よりも高かったとしても、教材の充実度や添削回数が多いなど内容に見合っている価格であれば検討しやすいです。
少しでも安く受講したい方は、キャンペーンや割引制度を利用できないか確認してみましょう。とくにキャンペーンの場合、3~4月の新年度付近や7~8月のお盆休み付近、12~1月の年末年始付近は開催されやすい傾向にあります。ぜひ狙ってみてください。
ボールペン字講座8社を徹底比較
| 通信講座名 | 受講料 | 学習期間 | 添削回数 |
|---|---|---|---|
| ユーキャン | 24,000円 | 4ヵ月 | 6回 |
| 資格のキャリカレ | 51,800円→19,800円 | 4ヵ月 | あり(回数不明) |
| がくぶん | 39,800円→33,800円 | 12ヵ月 | 12回 |
| ヒューマンアカデミー | 36,300円→32,670円 | 6ヵ月 | 12回 |
| 四谷学院通信講座 | 29,000円 | 3ヵ月 | 18回 |
| NHK学園 | DVDありコース:28,800円 DVDなしコース:25,500円 |
6ヵ月 | 6回 |
| パイロット | 20,900円 | 12ヵ月 | 12回 |
| オンスク.JP | 8,140円~ | 6ヵ月 | なし |
ボールペン字講座を比較してみると、意外と大きな違いがあることが分かります。受講料に関しては、キャンペーン実施中で大幅割引されている講座もありますが、相場的には20,000~40,000円くらいです。
受講料の安さで選ぶなら「ユーキャン」がおすすめです。オンスク.JPも8,140円とリーズナブルですが、本講座はWEB講座のみの提供となっており、添削指導がありません。ユーキャンなら添削指導6回付きで24,000円。教材やカリキュラムに加えて、筆記用具のプレゼントもあるなど内容も充実しています。
添削指導にこだわるなら、12回提供されている「がくぶん」や「ヒューマンアカデミー」がおすすめです。自分の目的と予算に合ったサービスを見つけるようにしましょう。
ボールペン字講座と市販テキスト(独学)の違い
ここからは、ボールペン字講座と市販テキスト(独学)の違いについて解説しています。それぞれメリット・デメリットを交えて解説していますので、どちらが良い…ではなく、どちらが自分に合っているかで学習方法を選択していきましょう。
市販テキスト(独学)を利用する場合
まずは、市販テキスト(独学)を利用するメリット・デメリットについてです。
- 自分のペースで進められる
- 自分好みのテキストを購入できる
- 通信講座と比較して費用が安く済む
- 添削指導がないため弱点や癖を把握しにくい
- 継続するための忍耐力や自己管理が必要になる
- 分からないことを自分で解決しないといけない
市販テキスト(独学)のデメリットは、やはり客観的に評価してくれる人がいないことでしょう。家族や友人に見てもらうこともできますが、細かい弱点や癖まで指摘するのは難しく、どうしても素人目による評価になりがちです。
また、練習の頻度やタイミングなどの学習スケジュールも自分で管理しなくてはいけません。ボールペン字は継続することが重要なため、サボらずに続けられる忍耐力や自己管理能力が求められます。1日10分でも良いので、無理なく続けられるスケジュールを立てることが大切です。
一方で、独学最大のメリットは、自分好みのテキストを選べることに加えて、自分のペースで学習を進められる点です。思い立ったその日から始められますし、本屋で購入する場合は実際に中身を確認した上で選ぶこともできます。
通信講座と比較して費用を抑えやすいのも魅力です。教材やテキスト、書きやすいペンを用意するだけなので、3,000~5,000円程度から始めることができます。
通信講座で学ぶ場合
続いて、通信講座で学ぶことで得られるメリット・デメリットについて見ていきましょう。
- 書く機会の多い文字を学ぶことができる
- 添削課題で弱点や癖を見抜くことができる
- 継続しやすいような学習スケジュール
- 分からないことがあれば質問できる講座もあり
- 独学と比較して費用が高くなりがち
- 教材やテキストが自分に合わない可能性もある
通信講座のデメリットは、教材費や人件費などがかかるため、どうしても独学より費用が高くなりやすい点です。コースにもよりますが、受講料の相場は20,000~40,000円ほど。独学であれば10,000円以下に抑えられるケースも多いため、単純なコスト面では独学の方が優れています。
また、送られてくる教材やテキストが自分に合わない可能性もあります。基本的には初心者でも使いやすい教材が用意されていますが、書風や学習スタイルには好みがあります。気になる場合は、事前にサンプルを確認したり、資料請求を行ったりしてから検討すると安心です。
通信講座最大のメリットは、添削指導が受けられる点です。添削経験豊富なプロ講師が、「どの文字が苦手なのか」「どのような癖があるのか」などを細かく分析し、改善方法まで丁寧に指導してくれます。複数回の添削を通して、自分の成長を実感しやすいのも魅力です。
また、カリキュラムや教材・テキストがすべて用意されているため、初学者でも効率良く学習を始められます。動画講義付きの講座もあり、文字の書き方やペン運びを視覚的に学べるのもメリットです。学習スケジュールも提案されるため、「何から始めればいいのか分からない」と悩みにくいでしょう。
分からないことや不安な点を直接質問できるのも、通信講座ならではの強みです。添削指導と組み合わせることで、より効率的にレベルアップできます。将来的に認定試験や検定を受験したい方にとっては、学習方法や試験対策について相談できる点も心強いポイントです。
ボールペン字講座は役に立つ?
字がキレイになれば日常生活で役に立つことも多いですが、実は「就職活動・転職活動」にも役立つこともあります。ここからは、ボールペン字講座を受講することで取得できる資格と、どのように役立つのか解説していきましょう。
主要5団体の段位制度
毛筆・硬筆含む文字に関する資格は複数ありますが、その中でも履歴書に書きやすい主要5団体の段位制度について簡単に見ていきましょう。資格の区分やコース、履歴書のどの部分に書くのかなど、分かりやすく解説していきます。
| 団体名 | 区分 | 段位・検定 | 履歴書の欄 | 簡単な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 日本書写技能検定協会 | 公的資格 | 6~1級の8段階 | 資格欄 | 唯一の公的資格。単位認定や入試加点の対象となり、資格欄にも記入できる。 |
| 日本習字教育財団(日本習字) | 民間資格 | 級位・段位制 | 趣味・特技欄 | 全国に1万以上の教室があり、約30万人が学ぶ国内最大クラスの団体。 |
| 日本書道教育学会 | 民間資格 | 級位・段位制 | 趣味・特技欄 | 漢字かな交じり文を重視しており、教育系の団体。通信教育にも力を入れている。 |
| 教育習字普及連盟 | 民間資格 | 生徒の部と成人の部で異なる | 趣味・特技欄 | 学童と成人でコースが分かれており、級位・段位の幅も広い。 |
| 日本書道協会 | 民間資格 | 級位 | 趣味・特技欄 | ユーキャンの傘下団体。コースも豊富で、ユーキャン受講生でなくても検定を受けることができる。 |
文字・書道に関する資格の中で、公的資格として認められているのは「日本書写技能検定協会」のみとなっています。そのため、資格欄に書ける(書きやすい)のは日本書写技能検定協会の級位だけと言えるでしょう。それでも、評価されるのは3級より上の級位というイメージが強いです。
有名な団体だと「日本習字教育財団(日本習字)」があります。全国に1万以上の教室があるため、自分の生活エリア内に見つけやすいのが強みです。民間資格ですが知名度もあり、ペン部や漢字部、かな部など複数の部門に分かれているのも特徴的です。
もう一つ大きな団体が「日本書道教育学会」で、漢字かな交じりを重視しています。通信教育にも力を入れており、多くの会員が利用しています。ここからは、そんな主要団体の中から通信講座でも検定試験を受けられる日本書写技能検定協会・日本書道協会について詳しく見ていきましょう。
硬筆書写技能検定
| 主催団体 | 一般財団法人 日本書写技能検定協会 |
|---|---|
| 級位 | 6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級 |
| 試験日程 | 第1回:令和8年 6月 21日(日) 第2回:令和8年 11月 8日(日) 第3回:令和9年 2月 7日(日) |
| 受験資格 | 学歴・年齢・性別その他の制限なし |
| 受験料 | 6級:1,200円 5級:1,500円 4級:1,700円 3級:3,000円 準2級:3,500円 2級:4,000円 準1級:6,000円 1級:7,500円 |
試験日程は年に3回あり、現在公表されている日程では令和8年に2回、令和9年に1回実施予定となっています。受験料は級位が高いほど高くなる傾向にあり、6級と1級では6,300円もの差があります。3級合格を最初の目標とする方が多く、受験料も3,000円なので受験しやすいです。
出題科目は「実技」と「理論」があり、出題形式は「筆記」と「実技」となっています。試験時間は30~90分となっており、級位によって大きく異なります。3級の場合だと70分と思っている以上に長いため、しっかりと集中できるように対策しておかなくてはいけません。
合格基準点(合格ライン)
| 級位 | 実技 | 理論 |
|---|---|---|
| 6級 | 235点以上/400点満点 | – |
| 5級 | 実技・理論合わせて295点以上/500点満点 | |
| 4級 | 実技・理論合わせて460点以上/700点満点 | |
| 3級 | 415点以上/600点満点 | 275点以上/400点満点 |
| 準2級 | 445点以上/600点満点 | 285点以上/400点満点 |
| 2級 | 475点以上/600点満点 | 295点以上/400点満点 |
| 準1級 | 515点以上/600点満点 | 305点以上/400点満点 |
| 1級 | 535点以上/600点満点 | 315点以上/400点満点 |
合格基準点は級位によって決められており、6級は実技のみ、5・4級は実技と理論の合計点で合否が決まり、3級以降は実技・理論ともに合格点をクリアする必要があります。そのため、資格欄として評価されやすいのは3級以上、アピールポイントにしたいなら2級以上が好ましいです。
硬筆書写技能検定の難易度
試験概要が分かったところで、硬筆書写技能検定の合格率とその結果から分かる難易度について見ていきましょう。
硬筆書写技能検定の合格率(2022年)
| 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 9.4% | 15.6% | 51.4% | 65.1% | 76.4% | 84.3% | 97.4% | 97.1% |
| 第2回 | 10.3% | 18.2% | 47.5% | 52.0% | 65.7% | 83.1% | 95.2% | 97.0% |
| 第3回 | 9.5% | 19.5% | 65.7% | 66.5% | 68.3% | 91.0% | 95.2% | 95.4% |
2022年度試験の合格率を見てみると、準1級からガクッと下がっていることが分かります。4級~6級に関しては約80~97%の方が、2級~3級に関しては50~75%の方が合格しています。それに比べて準1級だと15~20%、1級に関しては10%にも満たないケースもあるくらいの難易度です。
1級だと実技で535点以上/600点満点、理論で315点以上/400点満点が必要です。合計1000点満点で850点必要だと考えると、いかに難しい試験か分かります。その一方で、多くの通信講座で対応している3級試験であれば1000点満点で690点以上のため狙いやすいですね。
これらの実績から、硬筆書写技能検定試験の難易度は6~4級は「易しい」、3~2級は「少し易しい~普通」、準1級は「難しい」、1級は「非常に難しい」といった感じです。通信講座では3級対策を提供していることも多いですが、もし合格できれば準2級・2級は狙えるくらいの技術はあると思われます。
日本書道協会 技能認定制度
| 主催団体 | 株式会社ユーキャン |
|---|---|
| 級位 | 実用ボールペン字:5級~1級 硬筆書道ボールペン字:5級~1級 |
| 試験日程 | 随時提出可能 |
| 受験資格 | ・5級のみ受験資格なし ・4級以降は前の級位合格が必要 |
| 受験料 | ・5級:3,000円 ・4級:4,000円 ・3級:6,000円 ・2級:8,000円 ・1級:10,000円 |
硬筆書道の場合、「実用ボールペン字」と「筆ペン」で認定試験を受けられます。級位は5級~1級の5段階となっており、試験内容は課題を提出する形式で行われます。つまり、固定された試験日程は存在せず、自分が提出したいタイミングで清書して送付するだけです。
5級のみ受験資格はありません。4級以降は、前の級位に合格する必要があります。例えば、4級を受けるには5級合格が、1級を受けるには2級合格が必要になるのです。飛び級が存在しないため、最初から上の級位や段位を狙いたい方は他の書道団体を受験することをおすすめします。
免許料は級位が上がるごとに高くなり、5級であれば3,000円、1級になると10,000円になります。合格後に「認定証・免許料の振込用紙」が届きますので、そちらで支払うことになります。入金確認後、次の級位に関する申請書・課題が送られてきますので、そちらで手続きしましょう(提出は任意で提出期限もなし)。
日本書道協会技能認定制度の難易度
日本書道協会の難易度ですが、まず合格率というのは公表されていません。
硬筆書写技能検定とは異なり、試験日程が固定されていないため「いつ・誰でも受験できる」のが大きな要因です。受験者数と合格者数を試験ごとに把握できないため、どうしても合格率を算出するのが難しいです。
そのため難易度に関しても予想しにくいですが、「実用ボールペン字[五級]認定課題」の内容を確認してみました。
- 認定課題1:ひらがな文の縦書き「よろしくおねがいします。」
- 認定課題2:漢数字の縦書き「一・二・三・四・・・十」
- 認定課題3:横書きのカタカナ交じり文「コーヒーにミルクとさとうをいれる。」
この3つを清書し、提出することになります。課題も複雑なものがなく、数も少ないため五級であれば「易しい」くらいの難易度だと思われます。四級以降は前の級位に認定されてから各自送られてくるため、課題内容は分からない状態です。そのため、詳しい難易度は分かりません。
ただ、日本書道協会の面白いところは「不合格時には費用負担は一切ない」というシステムを導入している点です。合格して初めて費用が発生する関係上、どれだけ難易度が高くても負担なしに挑戦し続けられます。このように、気軽に挑戦できるのも本認定試験の強みです。
ボールペン字講座まとめ
今回の記事をまとめると、以下のようになります。
- 字がキレイになれば日常生活や冠婚葬祭などに役立つ
- 通信講座によっては検定の合格も狙える
- 添削指導も充実しているため実力が向上しやすい
- 分からないことがあれば質問することも可能
- 費用面以外は独学よりも通信講座の方がおすすめ
ボールペン字講座を受講する最大のメリットは、字がキレイになることで日常生活に活かせる点です。例えば、手紙やはがき、冠婚葬祭の案内を書く際など、手書き文字の印象が良くなる場面は多くあります。また、人に見せる機会が少ないノートや日記でも、字がキレイになることでモチベーション向上につながるでしょう。
そして、就職・転職活動において資格欄や特技欄に記載できるのも強みです。仕事で手書きの書類やメモを書く場面もあるため、キレイな字は好印象につながる可能性があります。
もちろん独学でもボールペン字の練習はできますが、自分に合った教材やテキストを見つけるのは簡単ではありません。そのため、本格的に学びたいなら通信講座を利用がおすすめです。
通信講座であれば、初学者でも分かりやすく直感的に文字の書き方を学べます。添削指導が付いているため、自分では気付きにくい弱点や癖を把握しやすいのも魅力です。費用面では独学より高くなりやすいものの、着実に上達したい方は、今回紹介した通信講座をぜひ検討してみてください。
